MORITA INDUSTRIES INC | モリタ工業株式会社

KAWAGUCHI HISTORY

地域に貢献し、地域を誇りにする企業でありたい。

MORITAは東日本エリアの代表的な工業集積地、埼玉県川口市でガス風呂釜の製造を続けてきました。古くから物流の要所という、ものづくりをする企業にとって恵まれた環境に感謝し、雇用創出などを通して地域社会へ貢献し、地元川口の歴史と文化に誇りをもって事業を続けてまいります。

湧水の里、川口宿

川口は水と深い関わりがある街です。地理的には荒川と芝川の合流地点に位置し、伏流水が豊富なため、かつては至る所に「吹き井戸(ふきいど)」※1があったといいます。本町二丁目に残る「川口町道路元標(かわぐちちょう どうろげんぴょう)」※2の脇に、江戸名所図会(えどめいしょずえ)※3「鍋屋の井(なべやのい)」※4を解説した石碑が鎮座しています。解説によれば、このあたりに居を構えていた鋳物師の庭には水が湧く井戸があったとあり、その名水が讃えられています。

※1
吹き井戸:水が絶えず勢いよく噴き出している井戸

※2
道路元標:大正時代に各市町村に1基ずつ置かれた市町村の位置を示す標識。

※3
江戸名所図会:斎藤幸雄・幸孝・幸成が三代、三十有余年を費やして完成させた江戸の地誌。

※4 参考:国会国立図書館デジタルコレクション

吹き井戸のなごりを、石碑から徒歩5分ほどのところで見ることができます。旧鋳物問屋鍋平別邸庭園(きゅう いものどんや なべへい べっていていえん)の井戸跡です※5。このような良質な地下水をもとめ、大正13年(1924年)、現在のJR川口駅の近くにビール工場が進出しました。ビール工場は平成15年(2003年)に閉鎖されましたが、リボンシティという通称で再開発されました※6。現在では高層マンションやショッピングモールが立ち並ぶ複合街区へと生まれ変わっています。

※5 参考:川口の文化財 - 旧鋳物問屋鍋平別邸庭園(川口市立文化財センター)

※6 参考:リボンシティ(川口)のRenovation(独立行政法人都市再生機構)

当社の本社工場のほど近くを流れる芝川は、かつては見沼代用水(みぬまだいようすい)から供給される農業用水の排水路として機能し、また川口全域の水上交通を担った清流でしたが※7、昭和の時代に流域からの排水によって水質が極度に悪化しました。しかし平成20年(2008年)頃から、埼玉県による水辺再生事業が開始され、芝川の水質改善や河川整備が進みました※8。その後も行政の主導の様々なプロジェクトにより、川と街が一体となった環境づくりが進められています。

※7 母なる芝川 ―川口をつらぬく川―(川口市教育委員会 平成29年10月27日)

※8 水辺再生100プラン 1 芝川/川口市青木外(埼玉県 県土整備部 水辺再生課)